通常、これらの機能が使われることはありません。
しかし、非常に大きなデータオブジェクトをテーブルに格納し、 これを途中で消したい場合などは、利用する機械があるかもしれません。
変数をnilにするのが基本ですが、それだけでは駄目(というかやり難い)なこともあります。 特に以下のように、テーブルのキーとして利用されている場合です。
a = {} key = {} a[key] = 3 key = {} -- keyがここで新たに代入されたので、 a[key]の値は事実上不要になっているが… a[key] = 4 collectgarbage() -- ガベージコレクションを実行 for k, v in pairs(a) do print(k, v) end
デフォルトでは、途中でkeyが上書きされているからといっても、aのキーとして利用されているので、
勝手に1つ目のa[key]がガベージコレクトの対象となったりはしません。
しかし、これをガベージコレクトの対象としたいような場合、
対象のテーブルのメタテーブルに __mode = "k" ならキーが、 __mode = "v"なら値が 、__mode = "kv"なら両方が、ガベージコレクトの対象となる。
a = {} b = {__mode = "k"} setmetatable(a, b) key = {} a[key] = 3 key = {} a[key] = 4 collectgarbage() -- ガベージコレクションを実行 for k, v in pairs(a) do print(k, v) end