Luaリファレンス 要注意点 ~ASSERT 例外~

assert

  • 第1引数がfalseかnilならエラーを返し、それ以外なら、値をそのまま返す。第2引数はメッセージ

    C言語の場合は、

    #define assert(_Expression) (void)( (!!(_Expression)) || (_wassert(_CRT_WIDE(#_Expression), _CRT_WIDE(__FILE__), __LINE__), 0) )
    

    とあるように値を返していないため、
    デバッグコンパイル時のエラーチェックぐらいにしかならないが、 luaでは、エラー時以外は値をそのまま返すのでステートメントの中に自然と含めて記載することが多い。

    print "enter a number:"
    n = assert(io.read("*n"), "invalid input")
    

pcall

pcall関数を使うことで、保護モードで関数の実行が可能である。
(保護モード=エラーを補足するモード、try..catch的、どっちかといえば、Perlのevalの方が近そうだが…)
この場合、「エラーが発生しなければ、返値の1番目が「true」」,「 発生したら1番目が「false」、2番目が「エラーメッセージ」」となる。
trueの場合、返り値の2番目以降が元来の関数の返り値の1番目以降となる。

function abc(x,y)
    return 1,2,3
end

function cde(x,y)
    return 1 + "a"
end

print( pcall(abc, x, y) )   ---> true     1,2,3

print( pcall(cde, x, y) )   ---> false    c:\function_a.lua:2: attempt to perform arithmetic on a string value

やろうと思えば以下のようなコードも可能だ

pcall( function (x,y) return x+y end, 3,4 )  --> true   7

返り値の1番目はステータスとも言えるので、以下のような記述も多い

local status, arg1, arg2 = pcall ( function (x, y) return x, y end )


エラー表示

  • error(message , level)

    message … 文字列型
    level … 数値型(FIXNUM)

messageをエラーメッセージとして表示し、Luaスクリプトの実行を停止します。この関数は呼び出し元には戻りません。

  • levelでは、エラーの発生場所として表示する行番号を制御できます。
  • levelを省略した場合、あるいは1を与えた場合には、error関数を呼び出した行がエラーの発生場所となります。
  • 2を与えた場合には、error関数を呼び出している関数を呼び出した行がエラーの発生場所となります。
  • 以降、3、4と値が増えるにつれ、関数の呼び出し関係が深くなっていきます。
  • 0を与えると、エラーの発生行を表示しません。
function f1(x) f2(x) end
function f2(x) f3(x) end
function f3(x) f4(x) end
function f4(x)
    if x == 1 then
        error("", 1)       -- f4()でエラー
    elseif x == 2 then
        error("", 2)       -- f3()でエラー
    elseif x == 3 then
        error("", 3)       -- f2()でエラー
    elseif x == 4 then
        error("", 4)       -- f1()でエラー
    else
        error("", 5)       -- トップレベルでエラー
    end
end

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Last-modified: 2016-01-24 (日) 00:00:00