「hmJS」でActiveXObject

概要

ここでは、hmJSでActiveXOject関連の使い方について触れています。

WScript.Echo(...) などの古い記述

WScript.Echo(...)などは、JScript本体というよりも、WSHとして特別に追加されている関数ですので、
hmJSでは直接に対応してはいません。
しかし、「WScript.Echo」については、古いソースの記述で非常に頻出していたため、
そのままの記述で利用したい、といったこともあるかもしれません。

そういった場合には、自身でそのような定義をすればよいことでしょう。

#JS = loaddll( hidemarudir + @"\hmJS.dll" );

// WScript.Echo系を定義しておいて…
#_ = dllfuncw( #JS, "DoString", R"JS(
  WScript = {
    'Echo' : function(obj)
    {
        hm.Macro.Statement("message", obj.toString());
    }
  };
)JS"
);

// 使う…
#_ = dllfuncw( #JS, "DoString", R"JS(
  WScript.Echo("あいう");
)JS"
);

freedll( #JS );

ActiveXObject

本来 JScriptのWSHやActiveXObjectなどの記述は、するべきではありません。
(WSH自体が10年前から準廃止予定で、マイクロソフトは順次フェイドアウトさせています)

しかし、既存のコードを可能な限り流用したい、
といった要望は現実として存在します。

先のWScript.Echoの実装とあわせて、以下のように、従来の.jsによるActiveXObjectの記述と同じ記述がそのまま利用可能です。


#JS = loaddll( hidemarudir + @"\hmJS.dll" );

#_ = dllfuncw( #JS, "DoString", R"JS(

//  ボタンの種類
var BTN_OK                 = 0;    // [OK]ボタン
var BTN_OK_CANCL           = 1;    // [OK][キャンセル]ボタン
var BTN_STOP_RETRI_DISRGRD = 2;    // [中止][再試行][無視]ボタン
var BTN_YES_NO_CANCL       = 3;    // [はい][いいえ][キャンセル]ボタン
var BTN_YES_NO             = 4;    // [はい][いいえ]ボタン
var BTN_RETRI_CANCL        = 5;    // [再試行][キャンセル]ボタン

//  アイコンの種類
var ICON_STOP              = 16;   // [Stop]アイコン
var ICON_QUESTN            = 32;   // [?]アイコン
var ICON_EXCLA             = 48;   // [!]アイコン
var ICON_I                 = 64;   // [i]アイコン

//  押されたボタンごとの戻り値
var BTNR_OK                =  1;   // [OK]ボタン押下時
var BTNR_CANCL             =  2;   // [キャンセル]ボタン押下時
var BTNR_STOP              =  3;   // [中止]ボタン押下時
var BTNR_RETRI             =  4;   // [再試行]ボタン押下時
var BTNR_DISRGRD           =  5;   // [無視]ボタン押下時
var BTNR_YES               =  6;   // [はい]ボタン押下時
var BTNR_NO                =  7;   // [いいえ]ボタン押下時
var BTNR_NOT               = -1;   // どのボタンも押さなかったとき


//  Windowsシェルへのアクセスを提供するオブジェクト
var sh = new ActiveXObject( "WScript.Shell" );

//  ポップアップウインドウを表示(10秒後に自動終了)
var rtn = sh.Popup( "ボタンを押してください!", 10, "確認", (BTN_YES_NO_CANCL + ICON_QUESTN) );

//  オブジェクトを解放
sh = null;

//  戻り値をデバッグ表示
hm.debuginfo(rtn);

)JS"
);

freedll( #JS );