numpyとscipyは米カリフォルニア大のを利用する必要がある

概要

ここでの話題は、hmPythonの話ではなく、「python for windows」全般の話となります。

前節では、numpyをPytnon Package Index より探してインストールしましたが、
python3系以降、「python for windows」のnumpyとscipyの組み合わせは、
scipyが、pip等による通常のインストールでは成功しない状態となっています。

「numpy」と「scipy」については、「両方」を「米カリフォルニア大」のサイトに上がっているものを利用するのが、
2017年現在のところ、最も有力な解決策
となっています。
(通常のnumpyと関数やメソッドは同一ですが、IntelのMKLライブラリが利用されている部分が異なります)

ここ3年程度は、この方法が最も有力な解決方法と位置付けられています。

Python for Windowsで、本当に使える「numpy」の場所

http://www.lfd.uci.edu/~gohlke/pythonlibs/#numpy からダウンロードしてください。

「numpy‑1.22.2+mkl‑cp39‑cp39‑win32.whl」をダウンロードしてください。
(hmPython3 64bit版の人は、「numpy‑1.22.2+mkl‑cp38‑cp38‑win_amd64.whl」をダウンロードしてください。)

この「mkl」の部分が、Python Package Indexで配布されているものとは異なっています。

PythonDev.batのバッチファイルが用意されている

hmPython3には秀丸フォルダのサブディレクトリの「HmPython3」フォルダ内に、
「PythonDev.bat」が用意されており、これを利用することで、
「パスが通っていないPythonに一時的にパスを通し、少し楽にコマンドを打つことが出来るようになっています」

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直接「pip.exe」を使うのではなく、python -m経由で使う必要あり

他の正規インストールをしたPythonが存在すると、「pip」コマンドを直接使うと、
そちらのPythonへとインストールされてしまいます。

これを避けるには、以下のように「python -m」を先頭につけて、
どのPythonへとインストールするのかを明示するコマンドを入力しましょう。

  • 通常の秀丸エディタの場合

    PythonDev.bat実行の中でのコマンド
    python -m pip install numpy‑1.22.2+mkl‑cp39‑cp39‑win32.whl
            
  • 秀丸エディタ 64bit版 を特別に使ってる人の場合

    PythonDev.bat実行の中でのコマンド
    python -m pip install numpy‑1.22.2+mkl‑cp38‑cp38‑win_amd64.whl
            

Python for Windowsで、本当に使える「scipy」の場所

scipyも同様となります。

http://www.lfd.uci.edu/~gohlke/pythonlibs/#scipy からダウンロードしてください。

「scipy‑1.8.0‑cp39‑cp39‑win32.whl」をダウンロードしてください。
(hmPython3 64bit版の人は、「scipy‑1.8.0‑cp39‑cp39‑win_amd64.whl」をダウンロードしてください。)

同様にhmPython3付属のpythonへとインストールしましょう。

  • 通常の秀丸エディタの場合

    PythonDev.bat実行の中でのコマンド
    python -m pip install scipy‑1.8.0‑cp39‑cp39‑win32.whl
            
  • 秀丸エディタ 64bit版 を特別に使ってる人の場合

    PythonDev.bat実行の中でのコマンド
    python -m pip install scipy‑1.8.0‑cp39‑cp39‑win_amd64.whl
            

このscipyは、先述のnumpyの「mkl」の部分に依存しています。
(Python Package Indexで配布しているnumpyとの組み合わせでは動作しないということです)