最終更新日 2025-07-22
「hmPy・IronPython」のその他の例題 クリップボード内のファイルリストのペースト
概要
秀丸マクロとhmPyの例題のひとつとなります。
エキスプローラーなどで、「1つ」または「複数」のファイルをコピーした後
秀丸に張り付けると、「ファイル名のフルパス名(一覧)がペーストされる」といったものを作ってみましょう。
秀丸マクロ
この程度のことであれば、強力な.NETであれば、数行で情報を獲得できます。
秀丸マクロではその情報を引き出すだけでOKでしょう。
// 0 とはクリップボードがテキスト(純粋テキストでなくともテキストとして扱えるものも含む)
if (getclipboardinfo( 0 )) {
paste;
endmacro;
}
// 以下クリップボードはテキストではない時の処理となる
#PY = loaddll( hidemarudir + "\\" + "hmPy.dll" );
if (!#PY) {
message( "hmPyが導入されていないようです。" );
endmacro;
}
disabledraw;
// クリップボードにファイル(のリスト)をコピーしてるものと想定し、countにファイル数を入れる。
// ファイルリストのコピーでなければ、カウントは0
#_ = dllfuncw( #PY, "DoString", R"IPY(
import clr
clr.AddReference('System.Windows.Forms')
from System.Windows.Forms import Clipboard
files = Clipboard.GetFileDropList()
count = files.Count
if count == 0:
# 秀丸の本来のペースト機能にゆだねる。
# (どうせテキストではないので秀丸は何もしなだろう…。)
hm.Macro.Eval(r"""
paste;
""");
# ファイル(のリスト)がクリップボードに入っているならば
else:
hm.Macro.Eval("begingroupundo;");
# 順次リストからファイル名を取得して、秀丸へと挿入
for f in files:
hm.Macro.Var["$filename"] = f
hm.Macro.Eval(r"""
insert $filename + "\n";
""");
hm.Macro.Eval("endgroupundo;")
)IPY"
);
enabledraw;
freedll( #PY );
他の応用
例えば、特定の拡張子なら、
ファイルをコピーして秀丸上でペーストすると、その中身の文字列をペーストする、
などというのもいとも簡単に実装できるでしょう。
上記のプログラムが4、5行増えるだけです。
ライセンス
パブリックドメインです。自由にお使いください。
