最終更新日 2024-09-25

長大文字列を秀丸エディタに反映する

概要

秀丸マクロでは、「変数の合計のメモリ使用量」が制限されています。
(デフォルトでは1M)
このため、長大な文字列をhmPS内で構築した場合に、これを秀丸エディタへと反映するには面倒な手順が必要でした。

しかし、以下のような工夫をすることで、この制限を回避する手段があります。

長大文字列の秀丸本体への反映

ようになっています。
この性質を利用して、

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
#PS = loaddll( hidemarudir + @"\hmPS.dll" );
 
if ( !#PS ) {
    message("hmPS.dllが導入されていません");
    endmacro;
}
  
#_ = dllfuncw(#PS, "DoString", R"PS(
$totalstring = "なんらかの手段によって、長大な文字列を構成"# 現在のアクティブな(同じプロセスの)全テキストを取得
)PS"
);
  
// 全て選択し
selectall;
// 秀丸エディタへと挿入する。この際に変数を介することなく、「dllfuncstrw」の返り値をそのまま引数として渡すことが重要。
insert dllfuncstrw( #PS, "GetStrVar", "totalstring" );
freedll( #PS );

dllfuncstrwの返り値を一時変数で受け取らないことが重要です。
これにより、秀丸に存在する「変数のメモリ制限」という制約を受けなくて済むため、
hmPSで長大な文字列を生成したものをそのまま秀丸へと反映できます。

例えば、次のようにしてしまうと、秀丸の「変数のメモリ制限(1つのマクロ内で使える全ての変数の合計量のメモリの制限)」の影響を受けてしまいます。

13
14
15
16
17
18
19
// 全て選択し
selectall;
// $retのように変数として受け取ってしまうと、秀丸マクロ自体が持つ「変数のメモリ制限」にひっかかる可能性があるため、長大な文字列を取り扱えなくなる。
$ret = dllfuncstrw( #PS, "GetStrVar", "totalstring" );
insert $ret;
 
freedll( #PS );