hmPSの基礎中の基礎のAPI

概要

秀丸マクロから呼び出すhmPSの関数(API)は多くありません。

ほとんどの場合は、「DoString」だけを使うこととなるでしょう。

PowerShellファイルを別ファイルにした場合には、「DoFile」を使うことになるハズです。

  • 命令の実行:
     └ DoString(szexpression)

    文字列「szexpression」をPowerShellの命令として実行します。

    何らかの明確な内部エラーがあった場合は0が、とりあえず実行できた場合は1が返ってきます。

    • 1つのマクロ内で「DoString」は複数回実行可能、変数空間も同じ
      #PS = loaddll( hidemarudir + @"\hmPS.dll" );
      
      #_ = dllfuncw( #PS, "DoString", R"PS(
      
        $aaa = "あいうお";
      
        function mysum($a, $b) {
          return $a + $b;
        }
      
      )PS"
      );
      
      
      #bbb = 123;
      
      #_ = dllfuncw( #PS, "DoString", R"PS(
        $bbb = $hm::Macro::Var['#bbb'];
        $ccc = $aaa + "続いている"; # 別のDoStringでも、aaa は引き続き利用できる。
      
        $hm::Macro::Var['$ddd'] = $ccc;
        $result = mysum 1 2
        $hm::debuginfo( $result ); # 別のDoStringで定義した関数も当然利用できる。
      
      )PS"
      );
      
      message($ddd);
      
      freedll( #PS );
      



  • 命令の実行:
     └ DoFile(filename)

    ファイル名「filename」内の記述内容全体をDoString(...)の引数に渡したものとして実行します。

    何らかの明確な内部エラーがあった場合は0が、とりあえず実行できた場合は1が返ってきます。

    • 1つのマクロ内で「DoFile」は複数回実行可能、変数空間も同じ

      繰り返しになりますが、DoFileとは、「該当のファイルの中身をそのままDoStringに渡す」ということですので、
      複数個のファイルを利用することが可能です。
      この際は、変数名の衝突などに注意してください。



  • .psファイルの文字コードの変更など:
     └ SetCodePage(codepage)

    「.ps」ファイルは、「utf8(BOM無)」「utf8(BOM有)」「utf16(BOM有)」のいずれかが想定されています。
    それ以外で取り扱いたい場合、「SetCodePage」関数を利用してください。
    この関数は「読み込み対象のファイル」が、該当のコードで記述してある、 という指定となります。

    • 秀丸マクロ側の記述

      例えば、以下のようにすることで、

      • 読み込み対象の.psファイルはcp932(shift-jis)で記述してあるということになります。
      • 932:ShiftJIS(=cp932), 1200(utf16), 65001(utf8)となります。

      基本的にまともに取り扱うことが出来る文字コードには、必ず「コードページ」が割り振られているため、あらゆるものに対応できます。

      #PS = loaddll( hidemarudir + @"\hmPS.dll" );
      
      // 読み込み対象のファイルである「.psファイル」は指定のコードページで書かれてます(932=cp932≒ShiftJIS)ですよ、という指定
      #_ = dllfuncw(#PS, "SetCodePage", 932 );
      
      #_ = dllfuncw(#PS, "DoFile", currentmacrodirectory + @"\test.ps" );
      
      freedll(#PS);
      
    • PowerShell側の記述
      test.ps
      $hm::debuginfo("テストテスト");