ここでは、C++11、C++/CLI 言語仕様に関連する最も役立つ厳選した書籍を紹介します。
C++/CLIそのものを扱っている書籍で、よい資料というのはありません。
しかし、C++/CLIを習得していく上で、これだけは押さえておきたい、という書籍は下記のものです。
汎用のC++11の文法や核となる標準ライブラリの説明が記載されている便利なポケットリファレンスです。
C++11の文法を学べるバイブル。この書籍のことが全て頭に入っていて、
バランス良く使えれば、文法に関しては全く問題がない高いレベルと言えるでしょう。
C# To C++ Converterなどを使った、いわゆるC#のソースをC++/CLIへと変換する際に
最もネックとなるのが、C#のdynamicです。
C#のdynamicに相当するキーワードが無いC++/CLIの避けられない課題は、
dynamicを使わずにそれを再現する方法を知っておく、ということです。
そして、この知識はほとんどのC#ユーザー、C++/CLIユーザーが未習得な分野でもあります。
dynamicとは一体どのようなことがされるのか、あるいは、どのようなソースが必要となるのか、
その学習の切っ掛けを得るのに、本書籍は最適にして唯一です。
又、ネイティブとマネージド、マルチバイトとユニコードの両方がターゲットとなりやすい
まさに「現実をゆくC++/CLI」において、最も融通が利くスクリプト言語は、IronPythonでしょう。
本書では、C#とIronPythonの連携やデザインパターンについて学ぶことも出来る貴重な書物です。
デザインパターンというのは、極端に重要視するものではありません。
使用するプログラミング言語自体が持つ文法や有様が6割、
オブジェクト指向を使う、使わないが、3割、
残りの1割がこのデザインパターンです。
本書では、実際のゲームに良く出てくる状況をデザインパターンに当てはめているため、
興味深く読めます。
「架空の縁のない興味が持てない仮想的な利用法」ではなく、
「いかにも使いそうな具体的で興味が持てる利用法」に沿っていると言えるでしょう。