秀丸マクロでは、「変数の合計のメモリ使用量」が制限されています。
(デフォルトでは1M)
このため、長大な文字列をhmPy内で構築した場合に、これを秀丸エディタへと反映するには面倒な手順が必要でした。
しかし、秀丸エディタ v8.30以降では、改善されたため、以下のような工夫をすることで、この制限を回避する手段があります。
秀丸エディタ v8.30以降では、
ようになっています。
この性質を利用して、
#PY = loaddll( hidemarudir + @"\hmPY.dll" ); if ( !#PY ) { message("hmPy.dllが導入されていません"); endmacro; } #_ = dllfuncw(#PY, "DoString", R"IRONPYTHON( totalstring = "なんらかの手段によって、長大な文字列を構成" # 現在のアクティブな(同じプロセスの)全テキストを取得 )IRONPYTHON" ); // 全て選択し selectall; // 秀丸エディタへと挿入する。この際に変数を介することなく、「dllfuncstrw」の返り値をそのまま引数として渡すことが重要。 insert dllfuncstrw( #PY, "GetStrVar", "totalstring" ); freedll( #PY );
dllfuncstrwの返り値を一時変数で受け取らないことが重要です。
これにより、秀丸に存在する「変数のメモリ制限」という制約を受けなくて済むため、
hmPyで長大な文字列を生成したものをそのまま秀丸へと反映できます。
例えば、次のようにしてしまうと、秀丸の「変数のメモリ制限(1つのマクロ内で使える全ての変数の合計量のメモリの制限)」の影響を受けてしまいます。
// 全て選択し selectall; // $retのように変数として受け取ってしまうと、秀丸マクロ自体が持つ「変数のメモリ制限」にひっかかる可能性があるため、長大な文字列を取り扱えなくなる。 $ret = dllfuncstrw( #PY, "GetStrVar", "totalstring" ); insert $ret; freedll( #PY );
文章が長大化すればするほど、cp932(sjis)では取り扱えない文字が混入する可能性が高まります。
そういった場合は、文字コードの指定で対応すると良いでしょう。